“世界一の巨乳保障! しかも美乳! 美しすぎるスタイル! 若さ全開! メガトン級美少女があなたの家にやってくる!”
そんな夢のようなことばかり書いてあるデリヘルのチラシを見て、僕は迷わず電話した。
そんなエロマンガやエロゲーやライトノベルにしか存在しないような女の子、この世に存在するわけがない。
わけがないのだが、僕は電話した。
絶対に騙しだ! そう解っていていても、僕は電話した。
だって……だってさ……
それが男ってもんだろう!
むしろ漢ってもんだろう!
僕の名前は須田メリ夫。
メリ夫なんてキラキラした名前だけど、自慢ではないが僕の人生はキラキラとは正反対のどんよりとしたものだ。
僕は童貞だ。
しがない社会人な僕は、二十代半ばにして童貞だ。
理由は聞かないでほしい。それは至極ありふれた理由だからだ。
女性に縁が無かった。
これに尽きる。
正しくはリアルの女性に縁が無かった、ということだ。
でもそのかわりに、ニ次元の女の子には縁はあったのだ。
ニ次元の女の子は究極かつ絶対の理想的存在。
それは夢と希望と愛欲と美しさにまみれた完璧かつ至高の存在。
そもそも人間の手によって生み出されたニ次元の女の子は、見る者を魅了するように作られた存在なのだ。
だから僕らが夢中になるのは至極当たり前であって、それでいて――
……と、僕のニ次元に対する想いを言葉にし出したらきりがないので、これくらいにしておくとして。
とにかく、僕はニ次元の女の子しか知らない。
だから知りたい、未知なる存在であるリアルの女性というものを。
そんな僕の純粋なる探究心を満たしてくれる方法……それはデリヘルかなと。
電話と家とお金があればリアルの女性を知ることができる、そして体験することができる……んだよね?
いやはや、世の中って便利だなあ。
さてはて、そろそろリアル女性が僕の家を訪ねてくるはずである。
郊外のさびれたおんぼろ安アパートに、巨乳で美乳で美しすぎるスタイルで若さ全開なメガトン級美少女がやってくる。
ひゃっほい!
僕は楽しみで胸を膨らましつつ、股間も一緒に膨らませている。
パンツに先走り汁を吸わせながら、僕は心待ちにしている。
“ぴ~んぽ~ん”
来た!
遂に来た!
女がきたぞー!
僕の家に、女がきたぞー!
僕は嬉しさと緊張でふわふわしながら、何度も小さくつまづきつつも、玄関の扉を開いた。
……ん? あれ?
……いない? 誰もいない?
僕は玄関を出て周囲をきょろきょろと見回す。
……誰もいない。
ピンポンダッシュか? 2階にいる僕の部屋を狙うとは、なんとも悪質なガキの所業だ。
僕はしょぼんぬな顔をしながら、部屋に戻ろうとする。
「あのぉ、お電話されました、須田メリ夫さんでしょうか?」
女の子の声が背後から聞こえた。
僕は驚いて、バッと後ろを振り返る。
うほーーーい!
そこには異様なほどに可愛らしいセーラー服を着た女の子がいた。
ツインテールに結んだ黒髪がとっても似合う、可愛いというよりは美人といった見た目の顔立ちな女の子。
だが雰囲気はどこかほわんとした天然っぽさが漂っていて、初対面でも全然大丈夫な感じな、とても接しやすそうな女の子。
そして巨乳! 美乳! 美しすぎるスタイル! 若さ全開! メガトン級美少女! デリヘルのうたい文句に嘘は無かった。
とにかく可愛い! 文句なしに可愛い! 僕はこれほどまでに可愛い女の子を、ニ次元ですら見たことがない!
「ちぇんじ」
僕は女の子に向かって、そう言った。
「え? え? そんな……ボクのこと、お気に召さなかった?」
「いや、その、なんていうか、すっごく可愛いです! 可愛いんです! 可愛いんですけど……」
女の子は嬉しそうににっこりと笑んだ。
「可愛い、ですか!? 嬉しい! 嬉しいけど……なんでチェンジなの?」
女の子は涙目になって僕に聞いていくる。
「んー、そのー、なんていうか……でかいから……大きすぎるですよ、ねぇ」
「え? 大きすぎですかぁ? それって、ボクの……おっぱいが、ですかぁ?」
女の子はあっけらした顔で、胸をもにゅもにゅと揉んで見せる。
「いや、その、確かにお胸も大きくて、とっても素敵なんですけど……」
「え? 胸は合格なんですかぁ? じゃあ、ボクの……お尻が大きすぎ、ですかぁ?」
女の子は背を向けて、あっけらした顔でお尻をぷりぷりと振って見せる。
「いや、その、確かにお尻もプリティで、とっても魅力的なんですけど……」
女の子は不思議そうな顔をして、僕をじぃっと見つめる。
「じゃあ、なにがいけないんですかぁ?」
「……キミ、でかいよ」
僕は目の前にいる女の子に向かって言った。
女の子は1階にいる。僕は2階にいる。それなのに僕は、女の子を見上げながら話している。
「でかい、ですか?」
「でかいよ、キミ」
確かに世界一の巨乳で、美乳で、美しすぎるスタイルで、若さ全開で、メガトン級美少女であるが、とにかくでかすぎる。
女の子はアパートよりも大きい。
どう考えても僕の部屋には入れない。
そもそも、これほどまでに大きな巨女子がこの世に存在するものなのだろうか……いやいや、あえてそこはツッこまないでおこう。話が進まなくなる気がするので。
とにもかくにも、僕の家に招き入れるという当たり前なことすら出来ないありさまである。
とても可愛いし、僕好みの女の子ではあるのだが……これは諦めるしかないだろう。
僕は断腸の想いで“ちぇんじ”と言ったのだ。
……いや、本当はあまりの大きさに圧倒されて、自然に“ちぇんじ”と口にしてしまったのであった。
「……えぐぅ、ひぐぅ」
女の子はツインテールを顔にあてて、涙目になって僕に顔を近づける。
「……えうぅ、ぼ、ボクぅ……ダメなのぉ?」
「あ、いや、ダメじゃないんだけどさぁ」
「……大きすぎですかぁ?」
「うん、でかすぎ」
女の子は涙をぶわわぁと溢れさせ、派手に泣き出した。
涙は滝のように地面に流れ落ち、大きすぎる泣き声は周囲の建物を震わせている。
「うわぁぁぁぁん! ちぇんじって、ちぇんじって言われたぁ! ボク、そんなにダメなのぉ?! うえぇぇぇぇん! ボク、ダメな子なんだぁ!」
「そんな大きな声でチェンジとか言わないで……ってか、近所迷惑すぎるから……もはや災害レベルだよ! お願いだから泣きやんで!」
「うわぁぁぁぁん! うえぇぇぇぇん! ひみぃぃぃん! びえぇぇぇぇぇぇん! みにゃあああぁぁぁん!」
女の子の声は周囲のあらゆるのもを超振動させて、じわじわと破壊していく。
窓ガラスにはひびが入り、停車している車はひどく揺れに揺れて勝手に進んでしまい、電柱はみしみしと折れ曲がっていく。
「ちょ! 本当にヤバいって! このままじゃニュースになるよ! 報道だよ! ちょ、本当にやめて! お願いだからやめて! ……わかった! わかったよ! キミでいいよ! いや、むしろキミがいい! キミでお願いします! ちぇんじ中止! ノーちぇんじでオケー?!」
ぴたっと災害がやんだ。
「わーい! やったぁ! ありがとうだよ! ボクでいいんだよね! ボクうれしいよ!」
女の子は嬉しそうな満面の笑みを僕に寄せてくる。
巨美少女がバスケットボールのような大きな瞳で見つめてくると、なんとも言えない迫力と圧力があいまって、僕の心臓が止まりそうになるほどの超ときめきを感じてしまう。
「……でもさ、僕とキミほどにサイズ差があると、できるものもできない気がするんですけど……」
「んふふふ~ん、んもうそんな心配しちゃって、お客さんってばエッチなんだからぁ」
「いや、当然の疑問だと思うんだけど……」
女の子は周囲の目を気にすることもなく、あっけらとした顔をして話始める。
「確かにボクとお客様は大きさが違うけど、でも大丈夫だよ。ちゃんといいことしてあ・げ・るッ」
「……でもさ、場所はどうするの? 僕の部屋に入れないよね?」
「んふふ~ん、それも大丈夫だよ」
女の子は巨大なバッグを手にとり、中をがさごそと探す。
そして巨大すぎるバッグには“SamanthaThavas●”という文字が押されていた。
「すごいな、SamanthaThavas●……」
女の子はバッグから巨大な簡易テントを取り出した。
「近くに公園があったよね? そこに行こうよ」
女の子はズシンズシンと道を揺らしながら、公園に向かって歩き出してしまう。
「ちょ! え? 公園?! 公共の場でするの!? ってか、おいてかないで!」
僕は急いで戸締りをして、とりあえず財布を持って女の子を追いかけた。
それにしても速い。彼女の1歩は僕にとっては約10歩に相当する。そのせいか、僕が全力疾走してもなかなか追いつけない。
しかし彼女を見失うことは無かった。どんなに離れていようと、あれだけの巨体であれば見失うはずもない。
そうこうしているうちに、僕達は公園についてしまった。
どこにでもある児童公園。園内ではキャッキャと幼児達がはしゃぎまくっていて、ベンチでは親達が世間話に花を咲かせている。
「さってとぉ、ここでいいかな」
女の子は広場になっている場所に、手慣れた感じでテントを設置する。
テントとは言っても、小規模のサーカスくらいの大きさがある巨大なものだ。
公園に突如として現れた巨大テント。幼児達は何事かと寄ってくる。しかしテントにはデカデカと“準備中につき立入禁止”の張り紙が貼られている。
立入禁止なテント内には、関係者である僕と女の子しかいない。
「改めましてッとぉ」
女の子は人差し指の上に小さな紙片を乗せて、僕に差し出す。
紙片には店名と女の子の名前が書いてあった。
「ボク、ディアンヌだよ。メガデリヘル・パラダイスジャイントDXの新人さんなんだよ」
ディアンヌと名乗る巨美少女。それが実名なのか偽名なのかはわからないが、僕は頬を赤らめながら無意識につぶやいた。
「ディアンヌちゃんかぁ、かわいい名前だね」
「ホントにぃ? ホントにそう思う?!」
突然、僕はディアンヌに握り掴まれ、僕の身長以上に大きい顔で、僕を頬ずりする。
「うれしい! ボクの名前をかわいいって言ってくれたの、お客さんが初めてだよぉ」
嬉しそうにはしゃぐディアンヌは、僕を容赦なく頬ずりしまくる。
物凄い力だ。僕の背骨はいつ折れてもおかしくないほどにギシギシと悲鳴を上げている。首はいつもげてもおかしくないくらいにグリングリンとこね回されている。
「……あ、あの、ディアンヌさん? 僕、死ぬと思います。切実に死を感じていますよ?」
僕の声にハッとしたディアンヌは、突然に手を広げた。ディアンヌの手から解放された僕は、地上3メートルくらいの高さから受け身も取れない状態で落下させられる。
「ぎゃふんッ」
僕はドシンという音とともに、臀部と腰を強打した。
痛い。かなり痛い。鼻に血生臭いにおいを感じるくらいに、全身に衝撃が走る。
「ごめんね、お客さん! んもうボクってば、禁則事項として“お客様を掴み上げない”って言われてたのにぃ」
「あははははははぁ……守ろうね、禁則事項……」
気を取り直して。
ディアンヌは立ち上がり、僕をディアンヌの足元にいざなった。
そしてディアンヌは僕に上を向くように言った。
「うあぁぁ」
パンツが丸見えである。スケール1分の10(くらいかな?)なパンツだ。
普通のパンツ。健全なパンツ。だけど縞パン。優しくて爽やかな淡い色で、柔らかそうなタオル地チックな薄い素材のパンツ。
制服に縞パンの組み合わせは王道であり神。むしろ邪神。そんな神な状況を、僕はまじまじと見上げながら、心ゆくまで堪能する。
「こんな迫力のあるスカート覗き……しかも神設定……すげーぜ、パラダイスジャイントDX」
圧倒されながらもディアンヌのパンツを凝視する僕に、ディアンヌはクスッと笑みながら話しかける。
「お客さん、楽しい?」
僕は口をあんぐりさせながら、ウンウンと頷く。そしてハッと思いついた。
この神な状況を、更に神にする方法を。
「ディアンヌちゃん、お願いがあるんだけど……僕のこと“おにぃちゃん”って呼んでくれないかな」
「おにぃちゃん?」
「そう、兄妹っていう設定で」
「ふーん、お客さん、そういうのがいいんだぁ」
ディアンヌは悪戯っぽく笑んで、僕を見つめながら言う。
「ボクのパンツ、かわいい? おにぃちゃん」
……うぐはぁ!
これはイカン! これはヤバい!
巨大すぎるスケールの妹! しかも制服! 更に縞パン! おまけに黒髪ツインテール!
ああああああ、これは神だ。いや、神を超える勢いだ。
宇宙!
脳内がぐわんぐわんと揺れている僕に、妹は笑いかけながら言う。
「おにぃちゃん、このあとどうしてほしい?」
「どうしてほしい? そういわれると、どうしたらいいものかな……」
普段、二次元の女の子と脳内であんなことやそんなことをして、エッチに関しては神レベルの熟練度を誇っている僕であったが、いざリアルになると、どうしていいのかわからない。
模試ばかり成績がいい僕は本番は空っきしであると、まざまざと認識させられる。
「おにぃちゃんってば奥手さんなんだね。じゃあ2択にしてあげるよ。A:ボクのスカートを脱がす。B:ボクのパンツを脱がす。どっちがいい?」
……うぐぬはぁ!
ちょ、それは!
この2択なら、僕は迷わずコレですがな!
「Bでファイナルアンサー」
「んふッ、おにぃちゃんってばスケベさんだね。いきなりパンツなのぉ?」
妹はそう言いつつも、ペタンとお尻をついて座り込む。
「はい、どうぞ」
「はい? どうぞって?」
「脱がせて」
「え? ええ? えええええええええ!?」
僕が脱がせるの? ちょ、それは無理な気がするけど!?
僕の10倍近くスケールが大きいディアンヌのパンツを脱がすという所業は……うーん、できるのかなぁ。
僕は意を決して、ディアンヌのスカートの中へと侵入した。柔らかで温かい太ももの奥を目指し、遂に縞パンまで辿り着く。
「壮観だなぁ。こんなにでっかい縞パン……どこに売ってるんだろう?」
僕は恐る恐るパンツの端っこに触れた。
初めて触れる女の子のパンツ。
僕はガッシとパンツを掴み、思いきり脱がしにかかる。
初めて脱がす女の子のパンツ。
「……無理です」
「え? 無理? できない?」
「無理ですよ、ディアンヌ」
端っこが少しめくれるだけで、とてもではないがパンツを脱がすのは不可能であった。
これだけ大きいと摩擦抵抗も大きすぎるし、なによりディアンヌの体重がのしかかっているパンツをずり下げるなんて、スケール10分の1な僕にできるはずもない。
「うーん、しょうがないなあ。じゃあ、脱いであげるよ」
ディアンヌが立ち上がりる。そして少しだけ頬を赤らめながら、ディアンヌはゆっくりと縞パンを脱いでいく。
するするする……ばすぅん!
縞パンは長すぎる脚を滑り落ち、床へと落とされた。ほかほかの脱ぎたて巨大縞パンから、ほんのりとディアンヌの甘い香りがしてくる。
それだけでも夢心地になってしまう僕は、おもむろに上を見上げた。
「ギャーーーーース!」
上空にあるのは1分の10スケールの巨大マ●コ。
黒い陰毛でうっそうとしているそこは、まさに密林、ジャングルである。
ほどよい量の陰毛に隠されている巨大マ●コは、うっすらとだが、割れ目を確認することができる。
ぴっちりと閉じられているが、それがむしろいやらしい。
「刺激がつえええええぇぇぇぇぇぇッ!」
僕にはありにも刺激が強い。思わず叫び上げてしまうほどに刺激が強い。
当然のように、生のオマ●コなんて僕は初めて見る。
ネット上ではいくらでも見てきたオマ●コだが、画面越しではなく直接目の当たりにするのは初めてである。
「おにぃちゃん、また2択だよぉ。A:ボクのオマ●コをひろげる。B:ボクがオマ●コをひろげる。どっちにする?」
(つづく)
※この文章はサンプルになります。
全文は同人誌「七つの余罪」に収録いたします。
<内容>
マンガ:メガデリヘル「パラダイスジャイントDX」 アソコ編
小説:メガデリヘル「パラダイスジャイントDX」 アソコ編
小説:フォックスシンの欲しいもの
★[[jumpuri:小説:フォックス・シンの欲しいもの のサンプルはコチラ > http://mahupoko.blog.2nt.com/blog-entry-212.html]]
目次はコチラ
そんな夢のようなことばかり書いてあるデリヘルのチラシを見て、僕は迷わず電話した。
そんなエロマンガやエロゲーやライトノベルにしか存在しないような女の子、この世に存在するわけがない。
わけがないのだが、僕は電話した。
絶対に騙しだ! そう解っていていても、僕は電話した。
だって……だってさ……
それが男ってもんだろう!
むしろ漢ってもんだろう!
僕の名前は須田メリ夫。
メリ夫なんてキラキラした名前だけど、自慢ではないが僕の人生はキラキラとは正反対のどんよりとしたものだ。
僕は童貞だ。
しがない社会人な僕は、二十代半ばにして童貞だ。
理由は聞かないでほしい。それは至極ありふれた理由だからだ。
女性に縁が無かった。
これに尽きる。
正しくはリアルの女性に縁が無かった、ということだ。
でもそのかわりに、ニ次元の女の子には縁はあったのだ。
ニ次元の女の子は究極かつ絶対の理想的存在。
それは夢と希望と愛欲と美しさにまみれた完璧かつ至高の存在。
そもそも人間の手によって生み出されたニ次元の女の子は、見る者を魅了するように作られた存在なのだ。
だから僕らが夢中になるのは至極当たり前であって、それでいて――
……と、僕のニ次元に対する想いを言葉にし出したらきりがないので、これくらいにしておくとして。
とにかく、僕はニ次元の女の子しか知らない。
だから知りたい、未知なる存在であるリアルの女性というものを。
そんな僕の純粋なる探究心を満たしてくれる方法……それはデリヘルかなと。
電話と家とお金があればリアルの女性を知ることができる、そして体験することができる……んだよね?
いやはや、世の中って便利だなあ。
さてはて、そろそろリアル女性が僕の家を訪ねてくるはずである。
郊外のさびれたおんぼろ安アパートに、巨乳で美乳で美しすぎるスタイルで若さ全開なメガトン級美少女がやってくる。
ひゃっほい!
僕は楽しみで胸を膨らましつつ、股間も一緒に膨らませている。
パンツに先走り汁を吸わせながら、僕は心待ちにしている。
“ぴ~んぽ~ん”
来た!
遂に来た!
女がきたぞー!
僕の家に、女がきたぞー!
僕は嬉しさと緊張でふわふわしながら、何度も小さくつまづきつつも、玄関の扉を開いた。
……ん? あれ?
……いない? 誰もいない?
僕は玄関を出て周囲をきょろきょろと見回す。
……誰もいない。
ピンポンダッシュか? 2階にいる僕の部屋を狙うとは、なんとも悪質なガキの所業だ。
僕はしょぼんぬな顔をしながら、部屋に戻ろうとする。
「あのぉ、お電話されました、須田メリ夫さんでしょうか?」
女の子の声が背後から聞こえた。
僕は驚いて、バッと後ろを振り返る。
うほーーーい!
そこには異様なほどに可愛らしいセーラー服を着た女の子がいた。
ツインテールに結んだ黒髪がとっても似合う、可愛いというよりは美人といった見た目の顔立ちな女の子。
だが雰囲気はどこかほわんとした天然っぽさが漂っていて、初対面でも全然大丈夫な感じな、とても接しやすそうな女の子。
そして巨乳! 美乳! 美しすぎるスタイル! 若さ全開! メガトン級美少女! デリヘルのうたい文句に嘘は無かった。
とにかく可愛い! 文句なしに可愛い! 僕はこれほどまでに可愛い女の子を、ニ次元ですら見たことがない!
「ちぇんじ」
僕は女の子に向かって、そう言った。
「え? え? そんな……ボクのこと、お気に召さなかった?」
「いや、その、なんていうか、すっごく可愛いです! 可愛いんです! 可愛いんですけど……」
女の子は嬉しそうににっこりと笑んだ。
「可愛い、ですか!? 嬉しい! 嬉しいけど……なんでチェンジなの?」
女の子は涙目になって僕に聞いていくる。
「んー、そのー、なんていうか……でかいから……大きすぎるですよ、ねぇ」
「え? 大きすぎですかぁ? それって、ボクの……おっぱいが、ですかぁ?」
女の子はあっけらした顔で、胸をもにゅもにゅと揉んで見せる。
「いや、その、確かにお胸も大きくて、とっても素敵なんですけど……」
「え? 胸は合格なんですかぁ? じゃあ、ボクの……お尻が大きすぎ、ですかぁ?」
女の子は背を向けて、あっけらした顔でお尻をぷりぷりと振って見せる。
「いや、その、確かにお尻もプリティで、とっても魅力的なんですけど……」
女の子は不思議そうな顔をして、僕をじぃっと見つめる。
「じゃあ、なにがいけないんですかぁ?」
「……キミ、でかいよ」
僕は目の前にいる女の子に向かって言った。
女の子は1階にいる。僕は2階にいる。それなのに僕は、女の子を見上げながら話している。
「でかい、ですか?」
「でかいよ、キミ」
確かに世界一の巨乳で、美乳で、美しすぎるスタイルで、若さ全開で、メガトン級美少女であるが、とにかくでかすぎる。
女の子はアパートよりも大きい。
どう考えても僕の部屋には入れない。
そもそも、これほどまでに大きな巨女子がこの世に存在するものなのだろうか……いやいや、あえてそこはツッこまないでおこう。話が進まなくなる気がするので。
とにもかくにも、僕の家に招き入れるという当たり前なことすら出来ないありさまである。
とても可愛いし、僕好みの女の子ではあるのだが……これは諦めるしかないだろう。
僕は断腸の想いで“ちぇんじ”と言ったのだ。
……いや、本当はあまりの大きさに圧倒されて、自然に“ちぇんじ”と口にしてしまったのであった。
「……えぐぅ、ひぐぅ」
女の子はツインテールを顔にあてて、涙目になって僕に顔を近づける。
「……えうぅ、ぼ、ボクぅ……ダメなのぉ?」
「あ、いや、ダメじゃないんだけどさぁ」
「……大きすぎですかぁ?」
「うん、でかすぎ」
女の子は涙をぶわわぁと溢れさせ、派手に泣き出した。
涙は滝のように地面に流れ落ち、大きすぎる泣き声は周囲の建物を震わせている。
「うわぁぁぁぁん! ちぇんじって、ちぇんじって言われたぁ! ボク、そんなにダメなのぉ?! うえぇぇぇぇん! ボク、ダメな子なんだぁ!」
「そんな大きな声でチェンジとか言わないで……ってか、近所迷惑すぎるから……もはや災害レベルだよ! お願いだから泣きやんで!」
「うわぁぁぁぁん! うえぇぇぇぇん! ひみぃぃぃん! びえぇぇぇぇぇぇん! みにゃあああぁぁぁん!」
女の子の声は周囲のあらゆるのもを超振動させて、じわじわと破壊していく。
窓ガラスにはひびが入り、停車している車はひどく揺れに揺れて勝手に進んでしまい、電柱はみしみしと折れ曲がっていく。
「ちょ! 本当にヤバいって! このままじゃニュースになるよ! 報道だよ! ちょ、本当にやめて! お願いだからやめて! ……わかった! わかったよ! キミでいいよ! いや、むしろキミがいい! キミでお願いします! ちぇんじ中止! ノーちぇんじでオケー?!」
ぴたっと災害がやんだ。
「わーい! やったぁ! ありがとうだよ! ボクでいいんだよね! ボクうれしいよ!」
女の子は嬉しそうな満面の笑みを僕に寄せてくる。
巨美少女がバスケットボールのような大きな瞳で見つめてくると、なんとも言えない迫力と圧力があいまって、僕の心臓が止まりそうになるほどの超ときめきを感じてしまう。
「……でもさ、僕とキミほどにサイズ差があると、できるものもできない気がするんですけど……」
「んふふふ~ん、んもうそんな心配しちゃって、お客さんってばエッチなんだからぁ」
「いや、当然の疑問だと思うんだけど……」
女の子は周囲の目を気にすることもなく、あっけらとした顔をして話始める。
「確かにボクとお客様は大きさが違うけど、でも大丈夫だよ。ちゃんといいことしてあ・げ・るッ」
「……でもさ、場所はどうするの? 僕の部屋に入れないよね?」
「んふふ~ん、それも大丈夫だよ」
女の子は巨大なバッグを手にとり、中をがさごそと探す。
そして巨大すぎるバッグには“SamanthaThavas●”という文字が押されていた。
「すごいな、SamanthaThavas●……」
女の子はバッグから巨大な簡易テントを取り出した。
「近くに公園があったよね? そこに行こうよ」
女の子はズシンズシンと道を揺らしながら、公園に向かって歩き出してしまう。
「ちょ! え? 公園?! 公共の場でするの!? ってか、おいてかないで!」
僕は急いで戸締りをして、とりあえず財布を持って女の子を追いかけた。
それにしても速い。彼女の1歩は僕にとっては約10歩に相当する。そのせいか、僕が全力疾走してもなかなか追いつけない。
しかし彼女を見失うことは無かった。どんなに離れていようと、あれだけの巨体であれば見失うはずもない。
そうこうしているうちに、僕達は公園についてしまった。
どこにでもある児童公園。園内ではキャッキャと幼児達がはしゃぎまくっていて、ベンチでは親達が世間話に花を咲かせている。
「さってとぉ、ここでいいかな」
女の子は広場になっている場所に、手慣れた感じでテントを設置する。
テントとは言っても、小規模のサーカスくらいの大きさがある巨大なものだ。
公園に突如として現れた巨大テント。幼児達は何事かと寄ってくる。しかしテントにはデカデカと“準備中につき立入禁止”の張り紙が貼られている。
立入禁止なテント内には、関係者である僕と女の子しかいない。
「改めましてッとぉ」
女の子は人差し指の上に小さな紙片を乗せて、僕に差し出す。
紙片には店名と女の子の名前が書いてあった。
「ボク、ディアンヌだよ。メガデリヘル・パラダイスジャイントDXの新人さんなんだよ」
ディアンヌと名乗る巨美少女。それが実名なのか偽名なのかはわからないが、僕は頬を赤らめながら無意識につぶやいた。
「ディアンヌちゃんかぁ、かわいい名前だね」
「ホントにぃ? ホントにそう思う?!」
突然、僕はディアンヌに握り掴まれ、僕の身長以上に大きい顔で、僕を頬ずりする。
「うれしい! ボクの名前をかわいいって言ってくれたの、お客さんが初めてだよぉ」
嬉しそうにはしゃぐディアンヌは、僕を容赦なく頬ずりしまくる。
物凄い力だ。僕の背骨はいつ折れてもおかしくないほどにギシギシと悲鳴を上げている。首はいつもげてもおかしくないくらいにグリングリンとこね回されている。
「……あ、あの、ディアンヌさん? 僕、死ぬと思います。切実に死を感じていますよ?」
僕の声にハッとしたディアンヌは、突然に手を広げた。ディアンヌの手から解放された僕は、地上3メートルくらいの高さから受け身も取れない状態で落下させられる。
「ぎゃふんッ」
僕はドシンという音とともに、臀部と腰を強打した。
痛い。かなり痛い。鼻に血生臭いにおいを感じるくらいに、全身に衝撃が走る。
「ごめんね、お客さん! んもうボクってば、禁則事項として“お客様を掴み上げない”って言われてたのにぃ」
「あははははははぁ……守ろうね、禁則事項……」
気を取り直して。
ディアンヌは立ち上がり、僕をディアンヌの足元にいざなった。
そしてディアンヌは僕に上を向くように言った。
「うあぁぁ」
パンツが丸見えである。スケール1分の10(くらいかな?)なパンツだ。
普通のパンツ。健全なパンツ。だけど縞パン。優しくて爽やかな淡い色で、柔らかそうなタオル地チックな薄い素材のパンツ。
制服に縞パンの組み合わせは王道であり神。むしろ邪神。そんな神な状況を、僕はまじまじと見上げながら、心ゆくまで堪能する。
「こんな迫力のあるスカート覗き……しかも神設定……すげーぜ、パラダイスジャイントDX」
圧倒されながらもディアンヌのパンツを凝視する僕に、ディアンヌはクスッと笑みながら話しかける。
「お客さん、楽しい?」
僕は口をあんぐりさせながら、ウンウンと頷く。そしてハッと思いついた。
この神な状況を、更に神にする方法を。
「ディアンヌちゃん、お願いがあるんだけど……僕のこと“おにぃちゃん”って呼んでくれないかな」
「おにぃちゃん?」
「そう、兄妹っていう設定で」
「ふーん、お客さん、そういうのがいいんだぁ」
ディアンヌは悪戯っぽく笑んで、僕を見つめながら言う。
「ボクのパンツ、かわいい? おにぃちゃん」
……うぐはぁ!
これはイカン! これはヤバい!
巨大すぎるスケールの妹! しかも制服! 更に縞パン! おまけに黒髪ツインテール!
ああああああ、これは神だ。いや、神を超える勢いだ。
宇宙!
脳内がぐわんぐわんと揺れている僕に、妹は笑いかけながら言う。
「おにぃちゃん、このあとどうしてほしい?」
「どうしてほしい? そういわれると、どうしたらいいものかな……」
普段、二次元の女の子と脳内であんなことやそんなことをして、エッチに関しては神レベルの熟練度を誇っている僕であったが、いざリアルになると、どうしていいのかわからない。
模試ばかり成績がいい僕は本番は空っきしであると、まざまざと認識させられる。
「おにぃちゃんってば奥手さんなんだね。じゃあ2択にしてあげるよ。A:ボクのスカートを脱がす。B:ボクのパンツを脱がす。どっちがいい?」
……うぐぬはぁ!
ちょ、それは!
この2択なら、僕は迷わずコレですがな!
「Bでファイナルアンサー」
「んふッ、おにぃちゃんってばスケベさんだね。いきなりパンツなのぉ?」
妹はそう言いつつも、ペタンとお尻をついて座り込む。
「はい、どうぞ」
「はい? どうぞって?」
「脱がせて」
「え? ええ? えええええええええ!?」
僕が脱がせるの? ちょ、それは無理な気がするけど!?
僕の10倍近くスケールが大きいディアンヌのパンツを脱がすという所業は……うーん、できるのかなぁ。
僕は意を決して、ディアンヌのスカートの中へと侵入した。柔らかで温かい太ももの奥を目指し、遂に縞パンまで辿り着く。
「壮観だなぁ。こんなにでっかい縞パン……どこに売ってるんだろう?」
僕は恐る恐るパンツの端っこに触れた。
初めて触れる女の子のパンツ。
僕はガッシとパンツを掴み、思いきり脱がしにかかる。
初めて脱がす女の子のパンツ。
「……無理です」
「え? 無理? できない?」
「無理ですよ、ディアンヌ」
端っこが少しめくれるだけで、とてもではないがパンツを脱がすのは不可能であった。
これだけ大きいと摩擦抵抗も大きすぎるし、なによりディアンヌの体重がのしかかっているパンツをずり下げるなんて、スケール10分の1な僕にできるはずもない。
「うーん、しょうがないなあ。じゃあ、脱いであげるよ」
ディアンヌが立ち上がりる。そして少しだけ頬を赤らめながら、ディアンヌはゆっくりと縞パンを脱いでいく。
するするする……ばすぅん!
縞パンは長すぎる脚を滑り落ち、床へと落とされた。ほかほかの脱ぎたて巨大縞パンから、ほんのりとディアンヌの甘い香りがしてくる。
それだけでも夢心地になってしまう僕は、おもむろに上を見上げた。
「ギャーーーーース!」
上空にあるのは1分の10スケールの巨大マ●コ。
黒い陰毛でうっそうとしているそこは、まさに密林、ジャングルである。
ほどよい量の陰毛に隠されている巨大マ●コは、うっすらとだが、割れ目を確認することができる。
ぴっちりと閉じられているが、それがむしろいやらしい。
「刺激がつえええええぇぇぇぇぇぇッ!」
僕にはありにも刺激が強い。思わず叫び上げてしまうほどに刺激が強い。
当然のように、生のオマ●コなんて僕は初めて見る。
ネット上ではいくらでも見てきたオマ●コだが、画面越しではなく直接目の当たりにするのは初めてである。
「おにぃちゃん、また2択だよぉ。A:ボクのオマ●コをひろげる。B:ボクがオマ●コをひろげる。どっちにする?」
(つづく)
※この文章はサンプルになります。
全文は同人誌「七つの余罪」に収録いたします。
<内容>
マンガ:メガデリヘル「パラダイスジャイントDX」 アソコ編
小説:メガデリヘル「パラダイスジャイントDX」 アソコ編
小説:フォックスシンの欲しいもの
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