「うふふ、これで普通じゃありませんよね」
しかし先生は、またも水をさしてくる。
「何を言っているのですか? どんなに深いキスをしても、しょせんはキスです」
奈美の顔が凍りつく。
「キスなんてAですよ? ABCのAです、まだ準備の段階じゃないですか。普通極まりない行為ですよ」
真顔で見つめてくる先生に、奈美は意地を見せる。
「なら、これでどうですか?」
制服のリボンをしゅるりと解き、くすくすと小悪魔のような笑みを浮かべる。奈美の服がはだけていく。ブラウスのボタンを外し、ブラのホックを外す。スカートのホックを外し、ジッパーを下ろす。しかし、外すだけ。脱ごうとはしない。
(つづく)