”クチュリ”
「ひんッ、やあぁんッ」
桃色の声が漏れるのと同時に、パンツから淫靡な水音が響いた。先生の指先が、とろっとした汁に濡らされる。先生はその指を奈美の目の前に突き出し、見せつける。
「ちょっと触っただけで、これですよ」
てらりとぬるついている指を見せられ、奈美は強烈な羞恥に襲われる。どうしようもなく恥ずかしい。
「やッ、そ、そんなの見せないでぇ」
先生は不敵に笑み、奈美に自分の下腹部を覗かせる。
「ここ、たっぷりと蜜を吸って、いやらしいシミができてます。とてもエロティックなパンツになっていますよ、日塔さん」
奈美は恥ずかしくて恥ずかしくて、頭が変になりそうだった。しかし先生の顔を見ると、全てをまかせてしまいたい衝動に襲われる。先生にまかせてしまえば、幸せな気持ちになれる、幸せな心地よさを与えてくれる、そんな気がする。
鼓動が速まり、全身が熱く火照っている。明らかに今の自分は、いつもの自分ではない、奈美はそう思えた。
「先生、私、もう普通じゃないですよね?」
「普通ですよ、日塔さん。女性は感じると、普通に蜜を溢れさせるのです」
「うそ、私、もう普通じゃないよ。こんな気持ち、普通じゃないもん」
(つづく)