マリの顔を見たシンジは、マリが本当に全開でくるのだと悟った。とっさに更なる力を肉棒に込め、ぐぐっと腰を突き出す。マリの全開を受け止める準備を整えた。
「さぁ、いくよ」
マリは目を鋭くし、おもいきり腰を打ち下ろした。すると、ゴツッという鈍い音がマリの中で鳴り響いた。亀頭が子宮口を突いた。マリの脳が痺れる。腹の奥がズキッと疼き、じんじんする。子宮口を撃たれたマリは、強烈な快感に襲われる。
マリはずんずんと腰を沈めていく。そのたびに子宮口は亀頭に撃たれる。卒倒しそうになりながらも、マリはなんとか耐えながら、ひたすらに腰を振り続ける。
「そう! 当たってる! でも、もっと! もっともっと撃つの! 私の奥を突いて! 突いて突いて、肉棒で私を刺して! 刺し貫いて!! 私をえぐって!!」
シンジは必死に腰を突き上げる。マリも全力で腰を打ちつけていく。子宮口はごんごんと亀頭に撃たれる。そのたびにマリは、失神してしまいそうなくらいに強烈で凶悪な快楽を感じる。マリはシンジに乗って狂乱の舞を踊り続ける。
「こ、こんなにめちゃくちゃに動いて……激しくして、痛くないの? マリは大丈夫なの? このまましてたら、壊れちゃうよ」
マリのあまりの乱れ様に、シンジは不安を感じた。
「バカだなあ、シンジは。痛いよ、すごく痛い。だけど、気持ちいいよ。気分も最高にいいの。シンジだってそうでしょ?」
マリはシンジを見下ろしながら、熱っぽい吐息を漏らす。
「シンジ、気持ちいいだけじゃ届かないんだよ。痛みもなくちゃ、本当の高みになんていけないよ。それに、私は壊れたいの。壊れた先に、限界の先があるから。だから、シンジを壊してあげる。私と一緒に壊れちゃおう」
シンジの上でマリが舞う。身体をしなやかにくねらせ、全身を使ってピストンする。ピストンに合わせて、マリのおっぱいも激しく揺れる。ぶるんぶるんと乳房が上下に揺れ、マリの胸にばちんばちんと打ち当る。
シンジは目を泳がせていた。目のやり場に困る。マリが舞う姿を眺め、秘華と肉棒が繋がって出し入れしているところを見つめ、縦横無尽に動き揺れるおっぱいを凝視し、野生味あふれる肉欲むき出しの雌豹のような顔に魅入る。
「シンジ! おっぱいだよ! 揉んで! おもいっきり揉んでよ!! シンジの大好きなおっぱい、力いっぱいに握りつぶして!!」
マリの言葉に反応し、シンジはおっぱいを見つめる。激しく揺り動くおっぱいは、ひどくいやらしい生き物のように見えた。
両の手を伸ばし、シンジはマリのおっぱいに手を近づけた。すると手におっぱいが打ち当てられ、ばしんと跳ね飛ばされた。シンジはもう一度、おっぱいに手を伸ばす。しかし、またも乳房が手をはじいてしまう。
おっぱいが掴めなくて戸惑っているシンジを、マリはじれったそうに睨んだ。マリの目がシンジをせかす。シンジはあせり、無理やりにでも掴んでやると意気込み、おっぱいに掴みかかる。しかし、乳房はシンジを拒むように、手を打ち落としてしまう。ますますあせるシンジは、勢いをつけて両手を振り上げ、両の手の平でおっぱいを挟み込んだ。びしん! という乳房がはたかれた音が響く。
「いッ、いったぁ」
おっぱいを打たれ、マリはくぐもった声を漏らす。
「ご、ごめん! マリ、本当にごめん!」
とっさに謝るシンジ。マリは不機嫌そうにシンジの鼻をつまみ上げる。
「なんで謝る!? いいよ、すごく素敵だった。とっても痛くて、刺激的だよ。だから、謝るなんておかしいでしょ」
マリはシンジの鼻をつまみながらぐいぐいと引っ張る。
「ほら、やっとおっぱいを捕まえたんだから、ちゃんと揉んで! きちんと握って、おもいきり揉みつぶして!!」
シンジは苦しそうに顔を振り、マリの手を振り払った。
「ああッ!! いいッ!! すごくいいよ!! 痛くて素敵だよ、シンジ」
マリのおっぱいにシンジの指が喰い込む。手の平でずりずりと乳首を擦りながら、ぎゅうぎゅううと乳房を握り上げる。
「いいよぉ! シンジ、いいよぉ! もっと揉みつぶして! おっぱい壊して!!」
乱れるマリを眺めながら、シンジは乳房から手を離した。おっぱいへの刺激が消え、マリは厳しい目でシンジをにらむ。しかしすぐに、マリは甘い悲鳴を上げた。
「ひッぅ! ひああぁぃああッ!!」
シンジはマリの乳首をぎゅううとつねり上げた。更に手首を返して、乳首を捻り上げる。乳首を引っ張って伸ばしたり、逆に乳首を乳房に押しこんで埋没させたり、シンジはマリの乳首をもてあそぶ。
“ぶしゅうッ”
シンジの腹の上に淫汁が飛び散った。乳首をつね上げられたマリは、秘華の奥から潮を吹き出してしまった。
「でちゃった……また出ちゃった……素敵……すごいよ、シンジ。私、たくさん出ちゃうよ、お汁……」
頬を赤くしながら、マリが呟いた。熱いとろけた目をシンジ向ける。シンジは胸を高鳴らせた。激しい雌豹のようなマリが、一瞬見せた少女の顔。それはとても可愛らしく、愛らしい、守ってあげたくなるような女の子の姿であった。
「あ……」
マリは恥ずかしそうに目を細めた。シンジがマリの両手を優しく掴んだ。そして指を絡め、柔らかく握る。二人は両手を握り合いながら、腰を振り合う。肉欲と情愛に身をまかせ、甘い肉快楽を味わい、楽しむ。互いの性器に伝わる快楽は、全身を甘く痺れさせる。二人の胸は熱くなり、火照った目で見つめ合う。
「あぅ……はぅん……」
シンジは身体を起こし、マリの胸元に顔を寄せる。そして、マリの乳首を口に含んだ。
「ああ……いい……」
シンジは乳首を唇でやさしく挟みながら、乳首の先端を舌先でやわらかく舐め上げる。マリはあむあむと乳首を甘噛みされながら、乳首の先端を舌先でくすぐられる。やさしい快感が乳首を包み、やわらかな快楽がマリの全身に広がる。
「……だめぇ!! こんなのダメッ!!」
突然、マリは顔を振り上げ、声を荒げる。
「やだよ、すごく切ない!! こんな切ないの、私、おかしくなるよ!!」
マリは震える唇を噛みしめる。切ない、どうしようもなく切ない。胸が切ない気持ちで満ちる。それでも身体は、シンジを求めている。胸が張り裂けそうな気持ちにさいなまれながら、マリは必死にセックスをする。すっきりしない気持ちを吹き飛ばすべく、激しく、力強く、マリは腰を振り続ける。
困惑するマリを見上げながら、シンジはぎゅうと手に力を込めた。
(つづく)
不意に秘華へ目を向けたシンジは、膣口から赤いスジが何本か描かれているのを見つけた。赤スジを見たシンジはハッとする。そしてマリの顔を注意して見てみる。すると、マリは平気そうな顔をしているが、ふるふると震えていた。額には汗を滲ませ、目の端には涙を溜めている。
「もしかして、マリもはじめて……」
「くだらないこと聞かない!!」
マリは声を張り上げ、シンジの声をかき消す。とっさに顔を振って、マリは目に溜まった涙を飛ばした。頬をほんのりと赤らめているマリは、きつい目でシンジをにらんでいる。
「つまらないこと言わないで! シンジは黙って、私に犯されてればいいの!!」
シンジの両こめかみを右手で掴み上げ、マリはぎりぎりと指を食い込ませる。
「い、痛ッ! わかった! わかったよ! だから、やめてよ!」
「そう、素直なシンジは好きだよ」
にたりと、マリはいやらしい笑みを向ける。そして、下腹部に力を込め、膣口をぎゅううと締める。
「うぁッ! いつつぅ」
シンジは肉棒の根元を締め上げられ、くぐもった声を漏らした。
「シンジ、さっき私に、初挿入は自分にさせてくれないのかって聞いたよね。私は気が変わったって言ったけど」
マリは人差し指で、シンジの鼻先を撫でる。
「正直言うとね、シンジの童貞は私が奪うって決めてたんだ。だって、欲しかったんだもん、シンジの初めて」
ゆっくりと、マリの腰が持ち上がる。それにつれて、肉棒がマリの肉壁に擦り上げられる。秘華から亀頭が見えそうな位置にまで腰を持ち上げると、またゆっくりと、今度は腰を沈める。肉棒はすっぽりと秘華に包まれる。
「いろいろもらっちゃった、シンジの初めて。キスとか、クンニとか、フェラとか、セックスとか、それにファーストインパクトやセカンドインパクト、それ以外にもたくさん、たくさんの初めてをもらったよ」
ゆっくりとしたマリのセックス。あまりにゆっくりで、肉壁が肉棒を擦る感触がくっきりと感じ取れる。ねっとりと肉棒に貼りつき、絡みついてくるマリの肉壁は、シンジの肉棒をとろけさせる。
「これから、もっともっともらうよ、シンジの初めて。初中出し、サードインパクト、他にもいろいろ、たくさん頂戴ね。シンジの初めてを」
ゆったりとした騎乗位セックスをしているマリは、大きく息を吸い込み、深く吐き出す。胸が膨れ上がるほどに息を吸い、そして肺にある全ての息を吐き捨てる。何度か深呼吸をしたマリは、俯きながら腰の動きを止めた。
「私のビーストモード、最初から全開でいくよ」
ぎしっとマリの奥歯が軋む。歯を噛みしめながら、にぃっと笑った。餌を喰らおうとしてる肉食獣のような獰猛さ、そして激しい肉欲にまみれた妖艶さ、マリのまとっているオーラが、シンジに様々な感情を伝えていく。
“バン、バン、パン、パン、バンッ!!”
突然、激しい肉音が打ち鳴らされた。マリは猛烈な速さと力強い動きで、おもいきり腰を振り出した。マリの臀部がシンジの腹部を打ち、平手で殴りつけているような、乾いた打撃音が鳴り響く。
あまりにも凶暴で暴力的なマリの騎乗位セックス。シンジの肉棒はマリの肉壁に激しく擦り上げられる。肉棒を咥え込んでいる秘華がシンジに打ち当たるたびに、滑らかな淫汁が膣口から飛び散る。
「うッ、わ、あ、あ、あ、あッ」
ピストン運動と連動して、シンジが甘い悲痛な声を漏らす。マリの腰振りが激しすぎて、秘華が打ち当るたびにシンジの腰と尻が浮き、そして床に打ち落とされる。マリの騎乗位セックスはまるで、駿馬に乗って全速力で駆けているような、文字通り騎乗しているようであった。優雅でいて激しく、気品すら感じるほどにしなやかなピストン運動。まったく無駄のない動きで、ひたすらに腰を振る。「気持ちいいね、セックス。シンジ、嬉しいでしょ、はじめてがこんなに気持ちいいセックスで」
小悪魔の微笑みをシンジに向ける。あまりに激しいピストンに、シンジの脳がとろけていく。自分でする自慰でも、ここまで激しく性器を擦ったことは無いと、頭の中を驚きで満たしていく。
「すごいよ……すごすぎて、気持ちよすぎて……マリは本当に……すごいんだね……」
声が途切れ途切れになりながらも、シンジは甘えた声でマリに話しかける。マリは歪んだ笑みを浮かべながら、シンジの胸ぐらを掴んだ。
「まだまだ全然なのに、これからだってのに、そんなふやけた顔して。へらへらしてる場合じゃないよ」
マリはシンジの胸ぐらを掴んだまま、乱暴に床に叩きつけた。背中を打ったシンジは一瞬息が止まり、げほげほと咳き込む。
「もっと深く挿れないと! こんな浅い挿入じゃダメ! とびきり深く! 肉棒で私を撃って! 撃ちぬいて!!」
マリの腰が更に深く沈む。バンッバンッとピストンのたびにバウンドしているシンジは、更に激しく、ばしんばしんとバウンドさせられる。腰と尻が床に打ち当てられ、痛みが走る。
たまらずシンジは、下腹部に力を込めた。腰と腹に力を込めて、腰が浮かないようにホールドする。尻を床に押しつけ、身体が動かないように踏ん張る。すると、下腹部に力を込めたせいで、性器がぎちぎちに硬くなった。
「そんなに頑張ってお●んちん硬くしちゃって、大好きなんだね、セックスが」
違う、そう言いたかった。マリは勘違いをしている。しかし、シンジの口からは言葉が出ない。マリを否定できない。性器を硬くしたのはマリの凶悪なセックスから身を守るためであって、セックスに興奮したからではない。しかし、だからといって、セックスが嫌いなわけでない。マリの言う通り、シンジはマリとのセックスが好きだった。たまらなくセックスが好きになった。
シンジは無意識のうちに、マリとのセックスが好きだと呟く。
「好き……だよ……マリ……」
シンジの口から漏れた言葉が、マリに届く。それは告白のように聞こえた。マリは、かぁっと、胸が熱くなった。ひどく恥ずかしい。しかし、心が気ち持のよい温かさに包まれる。
「生意気だよ、シンジ。いきなりそういうこと言うかなぁ、普通。本当に面白いよね、シンジは。私の予想を簡単に越えてくる」
妖艶な目でシンジを見下ろし、マリはいやらしく笑い上げた。そしてシンジの頬に、平手を打ち放つ。ばしぃという鞭打つような打撃音が響き、シンジの頬が赤く腫れた。
(つづく)
亀頭がひと回り大きく膨れ、肉棒はかちかちに固まった。ほんの少しだけ、秘華に向かって性器が伸びる。しかし届かない。紙一重かと思っていた秘華と亀頭との距離であったが、想像以上に長い距離である。
「ほら、頑張りなよ」
マリがシンジを見下ろして笑っている。
「く、くそぉ」
性器に力を込めるだけではらちが明かない、そう思ったシンジは、頭の中でいやらしい行為を妄想する。今まで自慰でオカズにしてきた女の子とのエッチな行為、ネットで見た画像や動画、とにかく頭をフル回転させて妄想を膨らませる。しかしそれでも、亀頭がもうひと回り大きくなっただけで、性器はほとんど伸びなかった。
「ぅううッ、く、くっそぉ」
どうしても性器は伸びてくれない。どうすれば伸びてくれるのか? 困り果てたシンジは、ふと目の前にあるマリの秘華を見てハッとした。妄想などしなくても、生のお●んこという最高のオカズがあった。シンジは目をぎらつかせ、食い入るように秘華を見つめる。
肉棒はぴくぴくと揺り動き、少しづつ、しかし確実に長くなっていた。下腹部に全力で力を入れ続けているせいで、頭の血管が破裂しそうになる。だが、ここで力を抜いたら、今までの苦労が無駄になる。間違いなく性器はしぼんでしまう。シンジは顔を真っ赤にしながら、秘華を見つめる。
「ふふッ、すごいスケベな目、とんでもなくドスケベな顔してる。必死だね、シンジ。セックスするのに必死になりすぎ。本当に可愛いね、シンジは」
はずかしめるマリの言葉は、むしろシンジを興奮させた。今のシンジは、どんなものでも自分を興奮させる材料にしてしまう。とにかくマリの秘華を見ながら、マリとの性行為を思い出していた。マリのおっぱい。マリの手コキ。マリのフェラチオ。そしてこれからするであろうマリとのセックス、シンジは懸命に妄想する。
「必死なシンジのために、私からプレゼントだよ」
マリは秘華をひくひくさせ、膣口をぱくぱくと動かした。手を使わずに秘華をひくつかせる光景は、淫靡すぎるほどに淫猥でいやらしい。更に膣口から、とろりと淫汁が溢れ出た。淫汁は秘華からしたたり落ち、亀頭の上にぽたりと落ちる。
「ぐぅぅ、うああぁぁぁッ」
シンジが唸る。マリからの淫汁というプレゼントは、シンジを大いに興奮させた。そのせいで性器の海綿体が異常膨張し、亀頭も破裂しそうなくらいに膨れてしまう。性器の異常事態に、シンジは激痛を感じた。このままでは危険だと直感する。しかし異常な興奮状態にあるシンジは、更に性器を伸ばそうと必死になる。
「ふうぅ、ふうぅぅ」
まぶたの端が裂けそうなくらいに目を見開き、見つめるというよりは睨みつけるような眼光で、シンジはマリの秘華を見ている。歯を食い縛り、息を止めて集中し、マリをオカズにした妄想で頭をいっぱいにする。
「あんッ」
秘華に感じた甘い刺激に、マリが顔を歪ませた。いつの間にか、ぎちぎちに膨れ上がったシンジの性器が、マリの秘華をつついていた。
「届いちゃったね、お●んちん。よかったね、シンジ」
シンジはこくこくと何度も頭を振って喜びを伝える。
「まだ、お●んちんから力抜かないでね」
ぐぐッと、マリは腰を沈める。亀頭が秘華に押しつけられる。
「え? あれ!?」
マリは唇を舌舐めずりし、シンジを妖艶な目で見下ろした。
「もらっちゃうね、シンジのはじめて」
シンジはあせって、マリの手を掴んだ。
「ちょ、ちょっと待ってよ! さっき、ぼくに、挿れさせてあげるって言ってたよね」
マリはペロンと舌を出して、ウィンクする。
「気が変っちゃった。ごめんね。シンジには私とセックスができる権利だけをあげる」
掴んでいるシンジの手を強引に振りほどき、マリはぐぐぐぅと腰を沈めていく。膣口が亀頭に押し開かれる。淫汁と先走り汁でどろどろに濡れた二人の性器は、挿入を容易に許してしまう。ずるるるるぅと、亀頭は秘華の中に吸い込まれた。
秘華が亀頭を飲み込んでいく光景を、シンジはとろけた目で眺めている。ぬらりとした滑らかな感触と、熱っぽいマリの中のぬくもりが、シンジの心を溶かしていく。
「ほらほら、まだ全部が入ったわけじゃないよ。ぼんやりしてないで、自分が犯されてくとこ、ちゃんと見てなよ、シンジ」
ゆっくりと、だが力強く、マリは腰を下ろす。ずぶずぶ、ぐりゅぐりゅと、秘華は肉棒を飲み込んでいく。狭い肉道を肉棒が突き進む。マリの中はとても狭く、肉棒がむりむりと肉壁を押しのけ、肉道を拡げていく。
挿入を続けているうちに、肉棒の根元がマリの秘華に触れた。二人の陰毛が触れ合い、絡み合う。遂に肉棒は、全てをマリに咥え込まれた。
心地よい温かさ、とろけるような滑らかさを肉棒に感じる。同時に、肉棒と秘華で二人が繋がったことにより、シンジにマリのたぎるような熱い情欲が伝わった。熱い、どうしようもなく熱い。肉棒が熱い、燃えているように熱い。マリの熱つさが、肉棒から全身にまで伝わっていく。身体中が燃え盛っているように熱くなる。
「あああ、熱い。身体が熱い! あそこが、ち●ちんが熱い! 心が熱いよ!」
「ふふッ、熱いでしょう。大変なんだよ、私の中の熱を冷ますの。燃えたぎる気持ちを静めるには、たくさんの情愛と情欲にまみれた性行為が必要なの」
マリはシンジの顔を掴み、強引に唇を奪った。舌を入れ、じゅるるぅとシンジの口を吸い上げる。ひどく激しく、熱いくちづけ。十二分にシンジを口淫すると、マリは身体を起こして、シンジの上できれいな馬乗りになる。
「私、今までにないくらいに燃えてる。身体の中がすごい勢いで燃えてるの。シンジが私を燃やしてるんだよ。だから、責任はきちんととってもらうからね」
熱っぽく潤んだマリの目は、甘くとろけているように見える。しかし目の奥底には、激しい感情が燃え盛っているのが見えた。
(つづく)
マリは口の中を見せつける。とろついた精液がマリの口内に溜まっていた。
“ごくん”
マリの喉がなる。シンジの放出した精がマリの中に流れ落ちていく。飲精したマリを見て、シンジの背中に電流が走る。
「凄かったでしょ、限界を超えるのって」
マリの腕がシンジの首の後ろで絡まる。シンジはマリに抱きつかれ、二人の鼻先が当たるほどに顔が近づく。
「いまのが第二段階、シンジのセカンドインパクト」
マリがシンジを真っ直ぐに見つめている。マリの強烈で妖艶な目力に、シンジは圧倒される。
「その前の手コキは、ファーストインパクト」
怯える小動物のように、シンジは目を潤ませる。マリはくすくすと笑みながら、シンジの唇をべろぉと舐め上げた。
「次の段階、私とのセックスで、シンジの中にサードインパクトを引き起こしてあげる」
シンジの目が驚きに見開かれる。
「一回出しただけで終わり、なんて思ってないよね。まだまだ遊ぶよ」
シンジを顔をべろぉ、ぺろぉと、舌を伸ばして何度も何度も舐め上げる。
「ねぇシンジ、もっともっと遊ぼうよ」
マリが甘えた声で、シンジに身を寄せてくる。顔を舐め上げ、身を寄せて甘えるマリは、まるで雌豹のようである。
「あの……ぼくは……その……」
シンジが曖昧な返事する。今までマリにされてきた数々の性行為を考えると、素直にウンとは言えなかった。
「そう」
突然、マリはシンジの両頬をがっしりと掴んだ。マリとシンジの額が、ガツッと音を立ててぶつかる。
「まぁ、シンジがイヤと言おうが何しようが、私はシンジを犯しちゃうけどね」
にぃと歪んだ笑みを浮かべながら、マリはシンジの両肩を掴み、勢いをつけてシンジの身体を床に押しつける。そして押しつけた反動で、マリは身体を起こした。マリは腰を浮かせながら、シンジの腰の上にしゃがみ込む。マリの秘華の真下には、シンジの肉棒がある。
「ふふッ、したいでしょ。したいよね、セックス。恥ずかしいくらいに童貞だもんね、シンジは」
マリはゆっくりと腰を下ろしていく。
「これ、挿れいたよね、私の中に」
肉棒をまたいだ格好のまま、マリは人差し指でツンと亀頭の先っぽをつつく。ひくんと性器が揺れる。マリの人差し指には滲んだ先走り汁がつき、つつぅと透明な糸をひいた。
「でも、挿れるのはシンジ自身でやるんだよ」
「え? ぼくが?!」
目を細めてにやにやと笑いながら、マリは指先についた先走り汁をシンジの鼻先に塗りつけた。
「男の子でしょ、シンジは。いくら童貞だからって、挿入まで女の子に甘えるつもり?」
シンジは言葉を失った。胸が痛む。情けない、心底情けない。シンジは自分の体たらくさにさいなまれる。
「心配しなくても、私がリードしてあげるよ」
そう言ってマリは、腰をゆっくりと、じりじりと下ろしていく。シンジはそのまま挿れらてしまうと思った。このままマリに犯されるのだと、シンジは心の中で期待した。時間をかけて、マリは腰を下ろしていく。あまりにゆっくりで、シンジはじらされてしまう。早く挿れて欲しい! そんな気持ちが肉棒をびくんと震わせる。
秘華と性器が近づいていく光景を、シンジは夢中で眺めていた。もう少し、あと少し、もうすぐ自分は、遂に童貞を卒業する、シンジは頭の中を期待でいっぱいにしていた。今まで自慰で、何度も何度もセックスシーンをおかずにしてきた。その度に、セックスに強い憧れを抱いてきた。そして今まさに、自分はセックスをする。夢にまで見たセックスが体験できる。脱童貞を、期待せずにはいられない。
不意にマリの動きが止まった。それは亀頭と秘華が触れる紙一重、ぎりぎり手前の状態であった。
「なッ! なんで!?」
シンジはつい、声を荒げてしまった。異常なほどに執着があった憧れのセックスをお預けにされ、シンジはくやしくて、切なくて、がっかりした。
「さっき言ったでしょ? 自分で挿れるの、お●んこにお●んちんを」
マリは先程シンジの鼻先に塗りつけた先走り汁を、べろぉと舐め取った。
「シンジ、よく見て。今お●んちんがお●んこの目の前にあるよね」
シンジは目を見開いてうんうんと頷く。
「お●んちんをもっと大きくして、私のお●んこをつつけたら、挿れるのを許してあげる。あ、お●んちんは触わっちゃダメだからね。あくまで手放しで大きくするんだよ」
「そんな! そんなのって! さっきは挿れろって、言ってたのに……」
シンジの頭を、マリは優しく撫でまわす。
「簡単に挿れられたら、面白くないしょ? せっかくの童貞喪失なんだよ? もっとたくさん楽しまないと、もったいない」
「で、でも」
「お●んちんでお●んこをつつけたら、ちゃんと挿れさせてあげる。それとも、できない? 自信ない?」
顔がかぁっと熱くなる。シンジはぎゅううと拳を強く握り、歯を食い縛る。
「出来るよ! やる! やればいいんだろ!」
なかば意地になって、シンジは下腹部に力を込めた。性器に集中し、ぐぐッと膨らませる。
(つづく)
「ぃぅぅぅぅ……」
マリから逃れられず苦痛に耐えるしかないシンジは、歯を食い縛って唸った。肩を小さく震わせ、目をきつく閉じる。そんなシンジをマリは楽しそうに眺めていた。シンジの様子とは裏腹に、口の中の性器は嬉しそうにヒクついている。びゅくびゅくと先走り汁を噴出していた。
「そうそう、いいよ、いい傾向だよ。苦しいかもしれないけど、ちゃんと身体は感じてる」
更に唇の上下動の速度を上げる。それにつられて肉棒を舐める舌の動きも速まる。シンジの背中にゾゾッと電撃が流れた。痛い、苦しい、辛い、そんな感覚や感情にさいなまれる。しかしさいなまれ続けているうちに、だんだんと苦痛に慣れていった。すると今まで感じることが出来ないでいた、隠れた快楽に気がつき、どんどんと気持ちよくなっていった。
「ふぐぅぅぅ」
相変わらず苦痛に顔を歪めるシンジであったが、マリを拒むことは無くなった。むしろ自分からマリの頭を支え、口淫を手助けしている。
「苦しいけど気持ちいい。わかってきたみたいだね、シンジ。でも、それはまだ入り口。これからだよ、限界の先に行くのは」
じゅぶじゅぶと、マリの口角から水音が響く。マリのよだれとシンジの先走り汁が混じり合い、口内と性器をどろどろに濡らしていく。そんなマリとシンジの混じり合った汁が、じゅぶぶぶぅと吸引された。マリが肉棒を吸い上げる。
唇による絞めつけ愛撫、舌による舐め擦り、それに加えて強烈なバキュームがシンジを襲う。真空になった口内に、肉棒が引っ張られる。先走り汁が吸われ出される。
「あッ! きつい! 苦しい! 気持ちいいッ!! そ、それ、あ、あ、あ、でる、出ちゃうかもしれない!」
凶暴な口淫に、シンジはたまらず叫ぶ。性器が一気に高まる。射精の予感がどんどんと強まる。
「ふふッ、イきそうなの? 教えてくれてありがとう。シンジは正直だね」
激しすぎる口淫が、いきなりゆるいものに変わった。口から肉棒が離され、舌全体を使って肉竿をべろぉ、べろぉと舐め上げる。これはこれで気持ちいいのだが、射精には届かない。刺激不足。高まっていた性器は、少しづつ治まっていく。
「あ……そんな……」
切ない声で残念がる。果てる快楽を目の前にしておきながら、おあずけを喰らう。性的に興奮している少年としては、これ以上のストレスはない。
「うあッ!」
シンジの腰が跳ね上がる。マリが肉棒を咥え、苦しくて気持ちのよい、凶悪な口淫を再開した。性器は射精に向けて高まっていく。
「あ……また……」
焦がれた切ない声が漏れる。マリが肉棒から口を離した。また射精をおあずけされる。
「ひぅッ!」
再び激しい口淫が始まる。性器が高まっていく。
こうして性器に、緩急のある刺激コントロールが繰り返される。高まればゆるくされ、治まれば激しくされる。その口淫はシンジを厳しくさいなむ。
苦しい、痛い、気持ちいい、辛い、嬉しい、心地いい、色々な感情が入り混じる。そんな中、シンジは射精できないことにじらされる。イきたい、しかしイかせてもらえない。じれったい。じれったい。じれったい……
「ま、マリ! 辛いよ! やだよ! イきたい! イかせてよ! だめ、頭が変になる! 変になるよぉ!!」
目を見開き、シンジは叫んだ。マリに訴えかける。イかせてくれと懇願する。
マリは口淫を続けながら、シンジの尻をわしづかみにした。更に手首を回してひねり上げる。
「い、痛ッ! やめてッ、やめてよマリ」
目を細めて、マリは冷たくにらむ。
「痛いとか辛いとか気持ちいいとか、そんなこと言えるうちはまだまだ、全然だよ。まだ限界の手前にすら辿り着けてないよ」
目を強く閉じ、身体を縮こませる。シンジは歯を食い縛った。マリに逆らうことは出来ない、マリの言うとおりにするしかない、シンジは抵抗することを諦める。
身を震わせて耐えるシンジ。マリはシンジが大人しくなったのを見計らって、口淫の緩急を慎重なものにする。射精ぎりぎりまで高め、射精しないように治まるのを待ち、また射精寸前まで高める。少しづつ、しかし確実に、射精寸前にまで近づけていく。
「まただ……この感じ……」
シンジは消え入りそうな声で呟いた。ぼんやりとした痺れが全身を包む。気がつくと、シンジは苦痛や快楽を感じなくなっていた。意識が薄れ、目が霞んでくる。
「きたね、痺れ。でも、さっきの手コキとは違うでしょ。もっと濃くぼんやり感を感じてるはずだよ」
マリの言葉を聞いて、確かにそうだとシンジは思った。手コキのときと比べ、口淫の方が脳の痺れが強い。
「シンジ、今から体験する新しい世界は、さっきのとは比較にならないくらいにすごいから、覚悟しといてね」
マリはいちだんと激しく性器をしゃぶり上げる。口と舌と唇で性器を舐め、擦り、咥え、噛み、つつき、包み、絡め、揉み、吸い上げ、しゃぶりつくす。性器は一気に高まる。しかしシンジは、また寸前で止められるだろうと、心の中で諦める。だが、口淫が止められることは無かった。
限界を超え、性器は高まりきり、腹の奥底から熱い塊が流れ通る。熱塊は腹から性器へ移動し、尿道を滑り通る。その瞬間、マリは亀頭の先端にある入り口の穴に唇を押し当て、おもいきり吸引した。じゅごごごぉと尿道をバキュームされ、熱塊が吸い出される。もの凄い勢いと速さで、尿道を白濁汁が流れ走る。
“ぶびゅる! びゅぐるるるるぅ!!”
熱い白塊はマリの口内に放たれた。マリの口中に白濁汁の熱と味と香りが広がり、滑らかな感触が伝わる。マリの口が汚される。
“びしゅう! びゅううッ!”
白濁汁の後から、透明な汁が飛び散った。先走り汁がしぶき飛ぶ。男の潮吹き。シンジは今まで感じたことのない、ひとりでは決して感じることのできない射精を体感している。
「シンジの、おいしい」
マリは嬉しそうに、妖艶に笑み、口に溜まった精液を舌の上で転がす。
射精し果てたシンジは、生気の失せた目で虚空を見つめていた。精液といっしょに色々なものが放出、解放され、今のシンジにはぼやけた痺れしか残っていない。
「残ってるのも、もらうよ」
脱力して横たわるシンジとは裏腹に、硬みが失せない性器。その入り口に唇をあてがい、マリは性器に残った白濁汁を吸い上げる。「ッあぅ」
シンジが唸った。残り汁が肉棒の中を通り抜け、言い知れぬ快楽を感じた。
(つづく)